Thursday, December 20, 2007

車軸本格検査「15年せず」

車軸本格検査「15年せず」 エキスポランド事故
2007年12月20日03時03分

 乗客20人が死傷したエキスポランド(大阪府吹田市、休園中)のジェットコースター脱線事故で、同園を経営するエキスポランド社の建部淳・元施設営業部長(65)らが大阪府警の調べに、「運行開始から15年間、車軸を本格的に検査したことはない」と供述していることがわかった。府警は19日、事故の危険性を認識しながら対策を怠ったとして、建部元部長と施設管理担当の役員だった伊藤正則・元取締役(59)を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

 また、吹田市が求める検査を十分にしていないのに「異状なし」とする虚偽の報告書を提出したとして、2人に加え松田博・元技術課長(58)、法人としてのエキスポ社を建築基準法違反(虚偽報告)容疑でも書類送検した。当時社長の山田三郎会長は「詳細な検査報告を受けておらず、事故予見は困難」として立件を見送った。

 事故は5月5日に発生。6両編成のジェットコースター「風神雷神2」の2両目が脱線し、乗客の会社員小河原良乃さん(当時19)が死亡、19人が重軽傷を負った。

 府警は、金属疲労により車軸が破断して脱線したとみて捜査。同社は建築基準法に基づく定期検査を年1回行っているが、技術部門の責任者だった建部元部長らは「運行を始めた92年から、一度も車軸を抜き取って点検していない」と供述。超音波や磁粉で亀裂の有無を調べる探傷試験など車軸の本格的な検査については実施していない疑いがあることがわかった。

 伊藤元取締役は対策を怠った理由として、「利益を優先した」と供述。建部元部長は「15年間大きな事故がなく、大丈夫という思いがあったが、いずれ事故が起きるとも思っていた」と述べたという。


asahi.comから
  15年ってそれはまずいですよっ。

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