神戸市中央区のJR東海道線元町駅で25日、駆け込み乗車をしようとした男性(68)がドアに指を挟まれ、電車と約10メートル並走するアクシデントがあった。幸い、指はドアからはずれ、男性ははずみで転んだ際に頭に軽いけがを負っただけで済んだが、過去には同種の事故で死亡例もある。どうして再発するのか、悩ましい事情を私鉄関係者に聞いた。
--ベビーカーの引きずりなど、この手の事故はよく起きますね
「本来、異物が挟まったら電車は発車できない仕組みなのですが、装置が作動しないケースが、かなりあります」
--装置とは?
「電車の両開きドアには約3センチのすき間があり、左右それぞれの扉に厚さ1.5センチのゴムが付けられています。鉄道会社によって基準が異なりますが、このすき間が1センチ以上広がると電車が止まる仕組みです」
--たいして厚みのない指先だと…
「そう。今回は感知しなかったのでしょう」
--もっと感度を上げられないのですか?
「通勤ラッシュ時に、車内側で洋服のすそや、手に持った新聞などが挟まることはいくらでもあります。そのたびに発車できなかったら大混乱になりますよね」
--どうすればよいのでしょう
「発車から数秒間はドアを閉める力が弱い車両などを開発していますが、根本的な解決には至っていません」
--やはり利用者側が気をつけるしかない、と
「過去には、挟まったままホームから飛び出して線路上に転落し、死亡した例もあります。駆け込み乗車は死に至る危険もあることを認識していただきたいですね」
2009.10.26 ZAKZAK
駆け込むのが悪いんですよ
Monday, October 26, 2009
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