Saturday, December 02, 2006

捕獲サル譲渡

南大隅・捕獲サル譲渡 町や農家対応に苦慮
作物食べ尽くす… でも殺すの「忍びない」
(12/03 07:22)

今年7月、佐多辺塚で捕獲された野生のニホンザル=南大隅町佐多馬籠 農作物に被害を与えるニホンザルを南大隅町が捕獲後、飼育業者に100匹以上譲渡していた問題で、鹿児島県は1日「鳥獣保護法違反ではない」との見解を示し、同町は一安心した。サルは佐多地区全域で群れをつくって、住宅地周辺にも出没する。国や県は「原則は殺処分」との姿勢を変えておらず、サル被害が増える傾向にある冬場に向けて、町は対策に頭を痛めている。 同町佐多辺塚のミカン農家、辻善昭さん(69)は「子供のころサルはめったに見なかった。広葉樹の山が針葉樹に変わった昭和50年すぎから被害が増え始めた。実のなる木が減ったからではないか」と推測する。◇逆に威嚇され 最近では一昨年の被害が大きかった。台風の影響で野山の木の実が少なかったせいか、11月ごろからサルがポンカン園を荒らし始めた。友人の10アールの園は2時間半の間に食べ尽くされたという。 辻さんが脅そうと園に行くと、周りの木の枝を大きく揺すって逆に威嚇する始末。「身の危険を感じるほどだった」。園から園へ、道路を横切り、アンテナ線を伝っていくところを数えたら150匹を超えた。「猟銃で10匹ぐらい撃っても効果は薄かっただろう」という。 「稲は両手をもみ合わせて玄米にして食べる。ジャガイモ、サツマイモ、ダイコンは抜く。ポンカン、タンカンは日当たりのいい甘い所から。花きのビジンショウの茎さえむいて中のしんを食べる。タマネギ、キヌサヤ…、食べない物はない」 銃声に似た音を定期的に発する爆音器を設置してもすぐにサルは慣れる。ポンカンの木には5本ぐらいずつまとめて防護ネットをかけ、田んぼや畑は電気柵で囲うが、わずかなすき間から侵入したり、網を食いちぎる。

サルの捕獲柵。逃げようと泥の付いた手足で上ろうとした跡が残る=南大隅町佐多辺塚◇集落でわな設置 そこで昨年、集落総出でわなを設置した。間口6メートル、奥行き10メートル、高さ4メートルの大きな捕獲柵。10メートルほどのロープの先にサツマイモなどを結びつけ、ロープを引くと戸が閉まる仕組み。天井はないが、側面上部をトタンで囲み、上れないよう内側に反り返らせた。 捕獲後は町が飼育舎に移した。捕獲柵は佐多地区に合わせて3カ所。約50平方メートルの飼育舎には多いときで40匹が収容された。しかし殺すのは「忍びない」。サルが人の姿に近いことへの抵抗や、「サルを殺すと毛むくじゃらの子が生まれる」との“たたり”が信じられている背景もあった。 飼育舎で自然死させるための町の本年度予算はえさ代7万円、飼育舎の修繕費15万円。ほかにえさのポンカンやサツマイモを農家が提供した。殺さず飼い続ければ負担は増す。 町佐多支所経済課は「被害が出て農家から要望があれば捕獲せざるを得ない。しかし殺せない。法改正して民間業者に譲渡できるようにしてもらえないか。安楽死というなら、犬や猫のように県の施設を使わせてもらえないだろうか」と要望する。これから被害が増える時期。関係者はサルが人里に近寄らないことを祈るばかりだ

南日本新聞より
 そうですよね。サルも、里に下りてこなければ、やられないんですから。

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