カード&信販業界再編加速…JCB争奪戦勃発
「生き残りにはシェア30%必要」
再編が加速するカード・信販業界。信販大手のセントラルファイナンスは三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)から離脱し、三井住友フィナンシャルグループ入りする。この大手金融グループの垣根を越えた異例の再編劇で、同業界の勢力争いは混とんとしてきた。最後に笑うのは、どこか。勝敗は「JCBが握っている」(業界関係者)という。
【漁夫の利】
セントラルファイナンスは、旧東海銀行(現・三菱東京UFJ銀行)系で、現在の土川立夫社長も旧東海銀出身。東海地区を中心に830万人のカード会員を抱える。三菱UFJグループからの離脱は、「(三菱UFJグループにいては)当社の特色が生きない」(土川立夫社長)と判断したためだ。
「三菱UFJグループは、UFJニコスとディーシーカードを合併して三菱UFJニコスを誕生させるなど、グループ内のカード・信販の再編を進めてきた。セントラルに対しても、旧三菱系のジャックスとの合併を迫っていた。こうした統合方針の押し付けに、銀行系という意識が希薄だったセントラルの経営陣が反発。ライバルの三井住友に走った」(大手金融グループ関係者)
激怒した三菱東京UFJ銀行はセントラルの全株式を売却、さらに融資も引き揚げる。
三菱UFJとセントラルの大げんかで、結果的に三井住友は漁夫の利を得ることに。三井住友銀行が三菱東京UFJ銀の融資を肩代わりし、セントラルのメーンバンクの座を手中にする。
三井住友は信販部門が弱いとされたが、グループ内の中小信販、クォーク(東京)とセントラルが経営統合することで、信販業界3位の規模になる。かつてUFJ争奪戦に敗れた三井住友が、三菱に一矢報いた格好だ。
しかも、三井住友銀はダイエー傘下のオーエムシーカード(OMC)の株式取得も目指す。セントラルに続いてOMCを手に入れれば、一大勢力を形成することになる。
【JCBがカギ】
カード・信販業界は、メガバンクを軸に提携を含む再編を進めてきた。メガバンクが、住宅ローン、資産運用業務に次ぐリテール戦略の「第3の柱」にカードビジネスを位置付けているためだ。
三菱UFJでは、傘下のUFJニコスとディーシーカードが4月に合併し、三菱UFJニコスが発足。ニコス、UFJ、DCの3ブランドを発行し、会員数が3200万人を超える国内第2位の巨大カード会社に生まれ変わった。
みずほでは、傘下のユーシーカード(会員数1300万人)が、流通系最大手のクレディセゾン(会員数2200万人)と提携。カード発行はクレディセゾンが行うカード連合を組んだ。両社の会員数を合わせると、三菱UFJニコスをわずかに上回る。
三井住友では、VISAブランドの三井住友カード(会員数1400万人)。金融グループのカード会社のなかでは、かなり見劣りする。そのため、カード・信販会社の取り込みは、待ったなしの課題だった。
セントラルが傘下に入ったことで、三井住友カードとセントラル、クォークを合わせた会員数は2500万人に。OMC(会員数870万人)の買収に成功すれば、三菱UFJ、みずほに肩を並べることができる。
こうして再編が進んだ結果、カード・信販業界は、三菱UFJニコス、クレディセゾン、三井住友カードの各連合に、ジェーシービー(JCB)を加えた4強に絞られることになる。
「生き残りにはシェア30%は必要」(カード大手会社)といわれるカード業界の再編のカギを握るのはJCBである。
JCBは、わが国唯一の国際ブランド。会員数は国内カード業界最大の5900万人で、今年中に6000万人の大台に乗るのは確実だ。
JCBはもともと旧三和銀行(現・三菱東京UFJ銀)の親密企業で、信原啓之社長は元三和銀の副頭取。そのため、三菱UFJ系のカード会社に色分けされているが、JCBブランドを抱えている以上、あくまで「中立性」を保っている。JCBへの出資は、三菱UFJFG全体で10%程度。三井住友銀は6.8%を出資し、両社がせめぎ合う。
JCB“争奪戦”を制した方が、カード・信販業界の勝者となる。
ZAKZAKより
確かに、JCBが使うの多いですものねぇ
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